受験シーズンが迫ってきている・・・
突然、自分の子供が「美大に行きたい」とかいったら、一般的には「反対!」されるのだろうか。
理由としては、「学費や画材代が半端なく高い」「就職先がない」「将来、直接仕事に役立ことを身につけられなそう」「仕事が専門分野に偏りそう」などなど、きりがない。
中高生の方もその辺に葛藤があって、親に心配かけたくないからとあきらめてしまう人も多いとか。もったいない!
では、本当にそうだろうか?
そもそも、芸術系の大学ってどんなところ?漠然と「美大行きたい」では、周囲を説得できない!
私が実際、芸術系大学を卒業してみて個人的に感じたことを3回に分けてまとめてみたいと思う。
自分の意志を整理するのに参考になれば。
就職できない、仕事がない?
大学に入ることの目的は「就職内定」の為ではない。これは、どの大学だってそうではないだろうか?
興味ある分野を学びつつ、そこから自分を見つめていくのが大学時代の時間。
たとえば人文学部に入って英文学を学んだとして、そのまま仕事に生かしている人って、どれぐらいいるだろうか?
理学部に入って、その分野で研究者になって博士になる人ってどれぐらいいるだろうか。どちらも将来なんて絶対保証されているわけではない。
美大だって同じこと。
美大に入って、長年専門で活躍する人って、どれぐらいいるだろうか。
私だって、今は縁あって8年デザインしているが、まだこれから先の進路もどうなるかわからない。
だから、就職できないとか、内定もらえないとか、専門学んでも仕事に活かせないとかいう偏見の話に流されないでほしい。芸術系大学に対しての偏見!
進路っていうのは、どの大学に入ったとしても自分の努力次第。学校が問題ではない。
また、作家志望や進学、留学などの理由で、会社に就職は最初からしないという人もいる。就職率の数字だけに惑わされないで。
あと、就職のために学ぶんだったら別に美大でなくてもいいはず!
内定取るために入る場所ではない(つд∩)
専門スキルを学びたいだけなら、独学でも身につけられる時代だ。
しかしながら、貴重で貴重な芸術系大学という環境。その特殊な環境に置かれる意義は大いにあると思う。
<片方>だけを見て考えて行なったら、問題が生じ、考えどおりにできない。
だから<他の方>も見て、「二つ、三つ」まで考えなければならない。
(鄭明析牧師の明け方の御言葉より)
ちなみに今現在、芸術系大学もだいぶ就職に力を入れてきており、就職率を上げるための努力を大学側でしてきているようだ。
キャリアセミナーやキャリア系の授業なども充実しているし、昔と比べてそこまで就職に対するハードルは高くはないと思う。
色んな視野から、進路を考えていきましょう!
美大に対して考えを変えてもらえれば嬉しいなぁ。
今日はここまで!